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マルチグレード

エンジンオイルは粘度によってその用途や使用環境が異なり、基本的にはメーカー推奨の粘度に従って選定する必要がある。

一般的に使用されているエンジンオイルでは、○○w-●●(例: 10w-30)のように表示されている。
粘度表示は●●の部分で、数字が大きいほど動粘度が高いという意味であって、必ずしも耐熱性が高くなっているわけではない。耐熱性は、基油の性能に大きく依存する。
原則として、マルチグレードの下限(○○wの数値)と上限(●●の数値)との差が少ないほど、ベースオイル(基油)に対して添加剤の割合が少なく、添加剤の消耗・せん断(走行による)による粘度変化が少ないと言える。
エンジンオイルの粘度は、エンジンのクリアランスの大きさで決定する場合が多い。
一般的に、発熱量の多いエンジンや、フリクションロスを減らす為にクリアランスが大きく取ってあるレース用車両等は、気密性や潤滑性能の維持の為にも粘度の高い50番以上を使用する。そのほか、総走行距離が多いなど、エンジンが摩耗しクリアランスが大きくなったエンジンには40番や50番等の高粘度のエンジンオイルを使用する事によって圧縮比を維持したり、クリアランスの大きさ故のエンジン音を抑制出来る。逆に、現在の省燃費車はクリアランスが小さく、極低粘度の20番等を使用する。
粘度が小さいものはエンジンに抵抗が少なくなるので燃費が良くなり、吹け上がりはシャープに成るが、負荷の多い車輛等には適さない。タペット音が発生しやすいと言われている。
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粘度が大きいものは摩擦抵抗が大きくなるので、アクセルレスポンスがやや緩慢になったり、エンジンが過熱する可能性がある。緩衝性が大きいのでエンジンの静粛性が向上する。
また単純に粘度が高いから、エンジンの保護性能が高い訳ではなく、ベースオイルの基本性能が大きな要素である。
○○wは低い数字になるほど低温時の始動性が向上する。下記はあくまでも一般的な目安である。
5w:-35℃程度まで
10w:-25℃程度まで
20w:-10℃程度まで
2002年頃から車種によっては規格として最も粘度の低い0w-20が推奨されている場合もある。また2009年には、本田技研工業がさらに低粘度の規格外エンジンオイルを自社のハイブリッドカー用に開発・発売した。ただし、推奨されていない車にこのような低粘度オイルを入れると故障の原因となる(オイル・タペットから出るタペット音の増加などを含む)。逆に夏場は5w-30など硬いオイルを入れたほうが良いといわれる。
基本的にメーカー指定粘度を大きく変えないことが必要であり、特に、使用説明書に載っている粘度以下(特に高温側)のオイル使用は避けるべきである。高温側を多少上げる(5W-30→5W-40にする等)は燃費の悪化及び加速の鈍化はあるが、問題は少ない、しかし逆に下げることはエンジン内部の摩耗促進・気密性が劣化し所定の性能を発揮しないばかりか、エンジン寿命を縮める可能性が有るので注意が必要である。

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2009年06月14日 11:41に投稿されたエントリーのページです。

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